[7817]パラマウントベッドの将来性。株主還元でDOE4%&配当性向50%!

パラマウントベッドHDが2024年5月13日に発表した配当方針の大幅な引き上げは、投資家にとって大きなチャンスとなるかもしれません。

本記事では、この医療・介護ベッド業界のリーディングカンパニーの事業内容、将来性、そして投資価値について詳しく分析します。

旧)DOE2.7% & 配当性向30%目安  → 新)DOE4.0% & 配当性向50%目安

この報告を受けてPTS株価は一時的に10%程度上がりましたが、9時に株式市場が開いたら逆に下落していました(;’∀’)

パラマウントベッドは医療、福祉業界では有名な企業でありどこの施設でも1台くらいは導入されているのではないでしょうか。

施設でも介護ベッドのレンタルといったらパラマウントベッドが多かったし実際使用していましたがとても良い電動ベッドです。

私は高配当銘柄に投資をしているのですが、パラマウントベッドは配当利回りが当時3%以下だったので投資できませんでした。

それが今回の決算報告を受けてチャンスがやってきました!DOE4.0%と配当性向50%に引き上げで5月17日時点でら配当利回りは3.72%です。

今回は配当利回りが大きく上がった、パラマウントベッドという会社を分析してみましたので参考になれば幸いです☆
※投資は自己責任でお願いいたします。

・パラマウントベッドという企業に関して
・パラマウントベッドの事業に関して
・今後の見通しに関して個人的な見解

【7817】パラマウントベッドHDの概要

引用:パラマウントベッド 中期経営計画

日本で初めて1962年に病院用の電動ベッドを発売した会社です。電動ベッド=パラマウントベッドという印象が私はあります。

パラマウントベッドは、医療用ベッドや介護ベッドの分野で非常に強いメーカーで、国内シェアは約7割、世界シェアはIRに記載はありませんでしたが2位という情報があります。世界100か国以上で利用されています。

内閣府が公開している資料で2042年(令和25年)に国内は65歳以上の人口が3,953万人となるため、それまではパラマウントベッドの業績は右肩上がりではないかと私は考えています。

配当金も2012年から見直しましたが毎年基本的には増配を行っています。配当金は2012年から2024年で約4倍になってます。

以下はパラマウントベッドに関するまとめです

  • 名称: パラマウントベッド株式会社
  • 設立: 1951年
  • 本社所在地: 日本・東京都品川区
  • 事業内容: 医療機器の製造、販売、サービスの提供
  • その他:2021年に株式分割(1株→2株)

パラマウントベッドの事業内容

引用:パラマウントベッド2023年の年次報告書より

主力は電動ベッドで約3割近くで、レンタル用品が2割強と占めています。後はマットレス、病院・施設で使用する家具、医療品器具の備品などがあります。

ベッドとマットレスに加えてレンタルもベッド類を含んでいるでしょうから、パラマウントベッドはベッドとマットレスで売上の約65%程度を占めています。

正直なところ、病院・居室用家具や医療等器具部品は私は想定していなくてもっとベッド類の割合が多いと思っていました。

イマイチわからないのが部品が5%ありますが、販売したベッド類の修理なんでしょうけど修理で売上があるのかなと疑問に思いました。

健康事業に力を入れている

引用:パラマウントベッド公式サイトより

2005年からBtoCで一般消費者向けも強化していっています。

自分自身が使うのを想像すると電動ベッドであれば寝る前に読書やテレビを見る際に背上げをしたら楽な姿勢で良いですが、いかんせんですよね。もっと背上げだけの低価格帯が出てくると良いなと考えています。

個人的には電動ベッドは良いのですが、マットレスが専用のを利用するのが基本な点です。背上げ機能などあるので曲げる前提で開発されたマットレスではないとトラブルが起こる可能性があります。

電動ベッドの購入を考える人はそれなりに生活に余裕がある方と思うので、そういう方はマットレスはこのメーカーが良いとかこだわりを持っている人が多いと思うのでその点をクリアできるのか気になります。
(ちなみに私は大谷翔平も使用している西川のAirシリーズが好きで使用しだしてから腰痛になることは無くなり、かれこれ10年くらいは愛用しています)

パラマウントベッドの株価と配当に関して

株価に関しては大きな上昇はありませんが、緩やかに上がっているチャートになっています。
2,000円前後で買えたら良かったですが、余程のことが無い限りはそこまで下がることはないかと思っており現在の2,600円相当の株価であれば買いだと思い少しずつ購入しています。
株価の値上がりには余り大きな期待はしにくいですが、個人的には高齢者が海外も増えていくのでそれに伴い業績は上がっていくと思うので株価の上昇も見込めるのではないかと考えています。景気に左右されにくい事業でもあるのでディフェンシブ銘柄と私は思います。配当に関して基本的に増配しているので今後の増配に期待していますね。
◆配当に関して
2021年4月に株式分割をしているので2022年から配当金は2分の1になっています。
年度 配当金 (円/株) 配当性向 (%)
2015年3月 60 24.6%
2016年3月 70 31.6%
2017年3月 90 28.1%
2018年3月 90 30.3%
2019年3月 100 44.7%
2020年3月 100 42.3%
2021年3月 103 34.8%
2022年3月 55 35.2%
2023年3月 59 37.3%
2024年3月 65 35.6%
2025年3月 97

介護施設でパラマウントベッドは有名

医療や介護施設ではパラマウントベッドは一般職員でも知っているほど知名度は高いです。ただ世間一般には余り認識されていないと思います。

テレビCMもしているようですが、私が余りテレビを見ないのもありCMを実際にテレビで見たことはないです(;^_^A

電動ベッドは他にもメーカーがありますが、リモコン操作時の電動の動きはピカイチです。高さの上げ下げのスピードであったり高さも65cmまでは上がるので、介護しやすいベッドです。

他社製品だと、高さ上下が速かったり遅かったりします。また高さも55~60cmまでしか上がらないものもあったりします。後、故障したりすることも無かったですね。

他社も故障が多いわけではないですが、リモコンとモーターとの接触で操作できなくなったり高さの上下が不具合で動かなくなったりすることもありました。

高齢化社会となり、健康寿命と平均寿命と寿命にも2つありますが健康寿命が来た後は1日をベッドで過ごすことが増えてきますので、今後の需要の増加に期待できる事業と言えます。

今後の業績の見通しに関して

ここで気になるポイントは2042年以降は高齢者が減るため業績が悪化するのではないかという懸念点です。しかし、世界シェアも高いので世界の高齢者の推移を調べてみましたが日本よりは緩やかではありますが海外でも高齢者は増えていくため海外需要に期待しています!

・2020年(令和2年)では65歳以上が世界人口の約9.4%

・2060年(令和42年)には65歳以上が世界人口の約18.7%

電動ベッドの競合他社に関して

パラマウントベッドはどこの福祉用具業者も扱うほど介護業界ではトップメーカーです。ライバル企業としてはフランスベッドがありますね。

違いという点では正直私も大きくはないと思っていますが、フランスベッドは自社で高齢者施設などに営業しており新製品をデモしてくれたりあります。テレビCMでよく流れていた「マルチポジションベッド」は離床しやすく支援するとのことでしたが在宅用であり、足元側のスペースを確保しないといけないのがデメリットで採用は見送りました。

電動ベッドがシェア1位であり高齢者が2042年まで増えるため電動ベッドの需要は増えてくることが考えられ、マットレスの売上がどうなるかはわかりませんが電動ベッドの売上は右肩上がりと考えられます。

マットレスの競合他社に関して

マットレスでは、競合が多いと思っています。「オスカー」というエアーマットレスが有名な株式会社モルテンも人気ですね。

上場はしていませんが株式会社ケープが販売している「ネクサス」や「ラグーナ」も有名で実際に入居者様で使用したことがありますが、自動体位変換も優秀で助かるエアーマットですl特に2023年末の時点では個人的には「ラグーナ」が最もお薦めするエアーマットです。

昔は自動体位変換の機能を使うと角度が付きすぎたりして現場で使うレベルではなかったのですが、最近の自動体位変換は優秀で実際に寝てみて体験もしましたけど気付かない程度にゆっくりと小さく動くので凄く進化したなと思いました。

現場で働いてい不思議な点としては、地域差やレンタルする会社によっても違うとは思いますが、ベッドとマットレスの両方ともパラマウントベッドというのは無かった気がします。ベッドはパラマウントベッドでマットレスは他社というケースが多かったですね。

パラマウントベッドの企業を調べていく中でマットレスも扱っていたんだなと再認識した程度です。「利楽」は聞いたことがあったけどパラマウントベッドの製品とは知りませんでした(;’∀’)

まとめ

パラマウントベッドHDは、強固な市場ポジション、安定した財務体質、そして魅力的な配当方針を持つ企業です。

世界的な高齢化トレンドという追い風もあり、長期的な成長が期待できます。ただし、すべての投資には リスクが伴うため、自己責任で慎重に判断されてくださいね。

今回自分なりに調べていく中で、海外の高齢者が増加は余り考えていなかったので世界シェアを維持できるのであればパラマウントベッドは将来性がある企業かと考えます。

ただし医療・福祉事業なので爆発的に売り上げが増えることはなく、少しずつ売上が増えてくるので長期目線で保有するつもりです。元々、高配当株投資をここ数年しており売却するつもりはなく配当金が今後も増えていくことを期待しています。

世界中に営業所を展開していますが、実態が決算補足資料を見ても国内がメインの内容なので不透明なため国内よりも今後の海外での業績に注目していこうと思います。

何度もお伝えする気もしますが、電動ベッドは高額なのでもっと安くなるか国が補助してくれるようになれば一気に高齢者の家庭にも広まるのではないかと考えています。

公式サイトにダイバーシティとして女性職員の特集がありましたので下記にリンクを貼っておきます。公開している内容なので真実なのかはわかりませんが、読んでいて良い会社なんだろうなというのが伝わってきました。少数精鋭で職員の人柄は穏やかな人が多く人間関係が良いというのは憧れますね(笑)

パラマウントベッド ダイバーシティ特設ページ Flower Project (paramountbed-hd.co.jp)

介護現場は良い人も当然いますが個性豊かな人も多く、介護の考え方も人それぞれなので何かと意見が一致しないことが多いです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

5月18日時点で50株保有しており、少しずつ購入していき100株までは夏までに投資する予定です。(年収400万ないので100株を1回で投資したいものですが資金不足・・)

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