認知症保険について?必要かどうか計算してみた

認知症保険が2016年3月に太陽生命が発売し、その後に朝日生命や日本生命からも追随するように発売されています。

契約者も増えているということを聞きましたので認知症保険について私なりに調べてみました。

結論からいうと、不要ですね。今すぐに加入する必要性は無いです。

まだ新しい保険というのもあり、保険会社も見通しが難しいので保険料が割高に感じます。認知症が7人に1人から3人に1人くらいまで上がれば今の保障内容で加入はありかとも思いますが今後認知症に効果がある薬が開発されるかもしれませんので難しいです。

 

認知症保険が発売された理由

認知症保険が何故2016年からできたかというと、平均寿命が延びており長寿になってきたためニーズが増えてきたといえます。

・亡くなった時よりも生きている間の保障を手厚くしたい

・認知症の病気の方が増加しているため、認知症になると一般的な老後生活よりもお金が必要

・一般的な介護費用より認知症になると約2倍かかるといわれている

上記のような理由から加入者が増えていると思われます。

付け足すとしたら、認知症保険に入っているから認知症になっても生活していけるという安心感に誘惑されるのもあるでしょう。

厚生労働省のデータによると2012年は462万人の認知症の方がおり、2025年は約700万人に到達するといわれており7人に1人だったのが、5人に1人が認知症になってくる計算になっています。

認知症保険について

認知症保険の保障内容としては、認知症の診断(アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症など)がでた時の一時金または年金で支給があります。

 

保障の条件としては、要介護1以上で認知症の診断という内容が多いようで、要介護3以上からが条件は注意したほうがいいでしょう。(要介護認定の基準は変わる時があるので、介護保険利用者が益々増えた際に要介護3以上は基準が厳しくなる可能性があります)

毎月の保険金額としては個人的には割高に感じてしまいますが、2025年以降も増え続けることを予測するか認知症に効果的な薬が登場して減少していくか未来をどう考えるかですね。

 

保険としては、終身型と定期型(更新型)があります。高齢になると骨折しやすくなるため、骨折時の保障や認知症予防の取り組みを支援する保険もあり認知症保険も複雑になってきています。

また、保険に加入してから保障を満額受け取るまでに、加入してから一定の期間後にならないと減額になる保険が多いですね。

 

認知症保険の支払基準

大きく3つの種類に分けられています。

連動型は「要介護1以上」などと分かりやすいですが、一部連動型と非連動型は保険会社によって基準が違いますので、保障の対象内容を確認しましょう。認知症の診断がでたら保障されるが加入してから1年間は半分など条件が様々ありますね。

・連動型

公的な介護認定基準に則って支払われる。例としては「要介護1以上」などが連動型にあたります。

・一部連動型

基本的には公的な介護認定と連動するが、一部保険会社独自の判定基準がある。

・非連動型

公的な介護認定ではなく、保険会社の基準によって支払われる。

 

家族が認知症になった際に考えること

認知症になると家族が大変というのは、テレビでも報道されることが増えているため保険に入っていたら安心するのは間違いないでしょう。

しかし、そこが保険会社のつけいる隙を与えてしまっていますね。内容の良い保障であれば良いのですが、私的には微妙としかいいようがありません。

がんと違って、現在は認知症は治らない病気で進行を遅らせることしかできないため、発症してしまうと生存している間は付き合っていかないといけない病気になります。がんと違って治らないというのが大きなリスクです。

特に若年性認知症と言い若い30代、40代でも認知症になる確率があります。

最近では戸田恵梨香さんが認知症の役をされた恋愛ドラマもありましたし、見た方もおられるのではないでしょうか?

好きな恋人、配偶者のことも進行が進むと忘れてしまうというのは想像しただけで本人もですが残された家族も精神的にきついです。

認知症になると人格が壊れて、性格が豹変して暴言や暴力行為がでたり幻覚がみえたりとする場合があります。その人を攻めずに病気であるから仕方がないと思ってください。本人もしたくてしているわけではなく、病気のせいで性格が変わってしまったのですから。

認知症保険のメリット

  • 認知症の診断がでた際に一時金が入る
  • 認知症予防の取り組みがあり2年に1回給付金が支給される保険や骨折時にも保障あり
  • 若年性認知症の確率が高くなると、終身に加入するのはお得な保険になる可能性あり

認知症保険のデメリット

  • 月額の保険料が高い
  • がん保険もそうだが認知症にならなければ加入しても無駄
  • 将来、認知症が増えるか減るかの予測が難しい
  • 加入者が認知症になった時の保障なので、家族に保険に加入していることを伝えておく必要あり

各社の認知症保険について簡潔に紹介

詳細は後日、まとめたいと思います。

プラス少額短気保険 認知症のささえ

3つのコースから主契約を選択可能な少額で加入できる分、保障内容は80万以下になっています。(一時金80万、一時金60万、特約20万)

満40~90歳まで加入でき、要介護認定がでていても加入できる認知症保険ですね。

特約で死亡保険も50万と100万を付けれますが、かなり保険額が2,000円程度あがるのでお薦めできないですね。

保険会社のサイト:https://www.saint-plus-ins.co.jp/sasae/?code=200143

ひまわり認知症予防保険

太陽生命の保険です。

2つの種類があり「保障重点プラン」「予防充実プラン」があります。

60代男性であれば1,000円程度で一時金100万円に加入できますが、90歳まで終身で加入すれば保険支払いは約65万。

うーん。認知症になる確率が2人に1人ならあり・・・いや、それでも無しですかね

笑顔をまもる認知症保険

認知症診断による一時金と、骨折時、災害死亡の保障がついて60歳男性で加入したら4,000~5,000円くらいの終身保険になります。

イマイチですね。

まとめ

数社の保険内容を見てみましたが、認知症保険はまだ新しい保険である点と今後も増え続けることが予測されるせいか保障内容と保険金額を比べると割のいいものでは決してないように思いました。

もし加入したとしても、数年後に認知症に効果がある薬が開発されたら、この保険事体が不要になってしまいますし若い方は様子見でいいですね。

高齢の方もいまはまだ7人に1人が認知症になる程度なので、保険に加入するよりも保険料を貯金にまわしておいたほうがいいでしょう。

 

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