久しぶりに本職である、介護の記事です。
本来なら、認知症についてやたくさんある施設の種類などから説明していくのが望ましいと思いますが、いま私が勤務している施設で事故が続いているため今回この記事を書きたくなりました。
ただ、事故は必ずしも起きてしまいます。事故ゼロを目標にする場合がありますが、これは間違いだと思っています。事故ゼロが理想ではありますが、目標にしてしまうと危ないと感じることは何も職員がしなくなってしまいます。それが例え、利用者様が喜ぶことであってもです。
私の理想は、リスクを最大限低くすることです。
介護施設で事故が起きる要因
まず、事故は主に転倒が多くを占めます。
要因を考えていきたいと思います。これは、特に私個人的な要因になります。
- 利用者様のリスクマネジメントが不十分
- 職員の手薄い時間帯であった
※日中、お昼の職員が交互に休憩に入る時間帯。夜間は、夜勤者が休憩・仮眠を取っている間。朝の起床介助時 - 利用者様の体調不良
- 職員の油断と優先順位の誤り
利用者様のリスクマネジメントが不十分
利用者様の状態は、日によって違います。申し送りにて、前日の状態の確認を行いますがここでしっかりと認識できるかが大事です。昨夜、睡眠が少ないということは日中傾眠する可能性があるなどです。申し送りを聞いて、その日のリスクがどの程度普段と比べて高いのか、またリスクの違いを認識して行動ができるかは非常に大切です。
多いのは、前日の申し送りは聞くけども、それに合わせた介助を行うのではなく普段通りの介助を行うパターンです。前日こうであったから、今日はこう対応しようとまで考えつく方は非常に優秀な介護職だと思います。介護職というのは、日々変わる利用者様の状態を理解・把握し、臨機応変の対応が求められます。
職員の手薄い時間帯であった
【日勤帯】
これは、どこの事業所でもありえることです。どうしても、休憩時間を設ける必要があるため職員が少ない時間帯があります。ただ、少ないからこそ利用者様が落ち着くような工夫が必要になります。
うちの場合は、下記のような感じですね。
- 昔の歌謡曲など歌のDVD又はYouTubeを流す
- デイルーム内で動かれる方はコップ拭きやテーブル拭きをお願いする
- 塗り絵
ふと、考えるとあんまり対策できてない気がしますね(;’∀’)
まだアクセスがほぼ無いこのブログですが、もしうちの会社はこういうことしてるよーとかありましたら教えてくださると嬉しいです☆
休憩時間は、日勤帯ですと11~14時くらいに取られると思います。利用者様は昼食後お腹が満たされたのかソファーでウトウトされる方も多いため、意外と転倒リスクがない時間帯でもあります。ただし、することがないから帰宅願望が出たりする方もいます。帰宅願望のある利用者様が多い時はちょっと大変ではあります。その時は、生活リハをできる方にはしていただいていますね。
日勤帯は比較的、休憩時間帯で事故が多いかいうとそうでもありませんが夜間帯は多いです。
【夜間帯】
夜勤者はうちの会社ですと3人で回しています。
そのため、1人が休憩に入ると2人になります。休憩時間は深夜0時以降に交代で取ることが多いので、基本的には利用者様は寝ていらっしゃることが多いです。静かな時間帯ではありますが、同時に動き出したりトイレに行かれたりする場合もあります。同時の時は、転倒リスクを考え優先順位を判断し対応が求められます。ただ、この優先順位の判断を磨くのが難しいところです。
人って1つのことしかできない方とマルチに対応できる方がいます。経験が長ければ、自然とマルチに対応できるものですが、経験のない年配の職員はなかなか指導しても難しいところがあります。
シフトを組む時、マルチに捌ける職員とマルチに捌けない職員で組むことが多いです。
ちょっと話しはそれましたが、夜間は人手が元々少ないためどうしても防げない事故が発生します。事故のリスクをいかに減らすか常に考えて行動することが求められるので、教育していきたいと思っており課題であります。
利用者様の体調不良
次は利用者様の体調不良についてです。体調不良は誰にでもあるもので、風邪を引いて熱がでればふらつきがあったりとします。
普段、自立している利用者様でも体調不良時は転倒などのリスクが少なからず高まります。そのため、簡易センサーを設置するなどの処置が必要になります。
特に大変なのは、冬と季節の変わり目です。冬は言わずと知れたインフルエンザやノロウィルスの感染症が高齢の利用者様は免疫が低くなっているため集団感染のリスクがあります。そのため、同時に多くの利用者様が高熱を出されることがあり、部屋で隔離し個別対応が求められ普段以上に職員は大変です。
季節の変わり目は、気温の変化に身体がついてこれずに風邪をひかれたり体調を壊されるケースがあります。夜間のエアコンでの温度調整や布団で調整をしています。ただし、利用者様によって寒がりでしたり、部屋の位置によって変動がありますし利用者様と部屋の位置を考えて調整が必要です。
職員の油断と優先順位の誤り
事故は予防できない事故もありますが、油断や判断ミスも多いとは言いませんがあります。
油断というのは、慣れが1番大きいです。転倒リスクが低いとはいえども、ふらつきがある利用者様に対して過去に転倒していないから今回も大丈夫だろういという慣れです。そういう時に限って、事故はおこります。
利用者様はほぼ全員が何らかのリスクがあるため、リスク高い方に意識が強く向かいます。そのため、リスク低い方は優先順位が落ちます。また、職員の人数にも限りがあるため常に対応していくとそれだけで1日が終わってしまいます。介護職とは利用者様の介助は当然なのですが、介護することで収入を得ているため記録が必要になります。介助をしながら限られた時間で記録を取っていき、またそれを共有していくと過酷な業務であります。
職員の油断というのは、経験が長いからこそ発生します。定期的に会議にてリスクの見直しと把握を行うようにしていますが永遠の課題だと思います。また、優先順位の判断も難しいところです。日によって業務に追われることもあるため、私も時には後から判断を間違えたなと反省する時があります。迷ったときは、頼りになる職員に相談して判断するようにしています。
まとめ
今回は、かなりザザッと記事を思いつくままに書いていきました。この記事は少しずつリメイクをしていきたいと考えています。
夜間帯に関しては、常に音に注意するように私は心がけています。夜間は静かなので、些細な音でもひろえることがあります。ちょっとした音に気付き行動することで予防に努めていますね。
また、オムツ交換の際でも途中で音がしたら、オムツ交換中の利用者様には申し訳ないけども布団をかけて自尊心のケアをして音がした部屋に行き様子を伺うようにしています。
事故は必ずしもゼロにはできないものです。特にご家族様には契約時にリスクの説明を施設から受け承諾を得られると思いますが理解していただければと思います。
中には介護職員に対して不安や不満を持つこともあると思います。施設側も介護職員に対して指摘したいことは多くありますが、いかんせん介護業界は人手不足で強く言えないという事情もあります。なかなか難しいのです。。